サイクルシェアの良し悪しと収益性(その1)

サイクルシェアは改善すべきところは確かにありますが、
全体的には非常にユーザー側にとってうれしいことがいっぱいのサービスです!

サイクルシェアを利用してみた!

「サイクルシェア」サービスをご存じでしょうか?

その名の通りいくつかの自転車を複数人で共有するサービスです。

最近東京都内にて「自転車シェアリング」がホットな話題となっています。

街中で赤い自転車がチラホラ走っているんので見かける方も多いかと思います。

これは、2012年からNTTドコモが自治体と「社会実験」として実施している事業のようです。

いつでもどこでも何回でも利用できるということで

僕も試しに契約してみました。

ちなみに僕の祖父は地元で自転車屋を営んでいました。

昭和28年から平成22年まで、57年間コツコツと商売をやっていた後姿を見てきたので

自転車というものには人一倍愛着があるかもしれません。。

料金設定は以下の通り

料金プランは現在(2017年3月時点)こんな感じです。

つまり、

・乗った分だけ時間課金の一回会員、

・繰り返し載るなら得な月額会員、

・一日フルに専有する一日パス

の3種類だけのシンプルな体型です。

だから、

「1回150円だから、月間14回以上乗るなら月額契約2,000円がトク」

ということですね。

僕は今後も月間10回は絶対乗るし、あと4回程度は乗ると思ったので月額契約にしました。

契約してしまうと、何度でも乗り放題、どこでも返し放題です!

サイクルシェアを使ってみてよかった点


まずよかった点を列挙します。

Good!①電動自転車がスクーター並に軽くて速い!

これ、当たり前ですがメチャ便利です!

漕ぎ始めの初速がぜんぜん違います!

これまでは電車移動でそれなりに時間がかかっていたところが

あっという間に到着してしまいます。

Good②借りる場所(返す場所)が多い!

地方のレンタサイクルがイマイチ盛り上がらない理由は

「必ず一ヶ所のターミナルに返却しなければならない」

ことだと思っています。

返却場所が限られていると、

可動範囲も保守的になるので

結果的に商圏が広がりにくくなり

観光需要が芳しくないことにつながります。

ですが、今回の取り組みでは

現時点(2017年3月)にて、都内に約270箇所のポートが存在しており

これが利便性の良さを劇的に高めています。

どこから乗ってもどこで返却してもOK!

Good!③パスモでもOK!手軽に借りれる!

サドル後ろのパネルにパスモなどのFelicaカードをかざせば

スグにレンタルできます!

そのため、他人から見られても「なんかかっこいい!」的な感じになります(笑)

サイクルシェアを利用してイマイチな点


Bad!①スマホでポートの位置情報が見づらい。

GoogleMapでポートを地図上にプロットできるのですが

これが設定で急に消えたりします。

「いますぐ探したい!」というときのスピード感がやや薄れがちです。

Bad!②タッチセンサーの精度が低い!

パスモなどのFelicaカードをタッチした際に、

なかなか認証ができないときがあります。

センサーの精度(感度?)が割と良くない気がします。

Bad!③返却時に操作忘れが起きる!

返却時には、

「施錠」(カギをかける)をした後に

サドル後ろのパネルのボタンを押して

「返却」を行います。

カギはかけることは覚えていますが、

この「返却」を押すことを忘れてしまがちです。

事実この操作を僕は何度も忘れてしまいました・・・。

そのため、ずっと使用中ということになり、

延長料金を払うことになってしまいました。

サイクルシェアを利用してみた全体的な所感


改善すべきところは確かにありますが、

全体的には非常にユーザー側にとって

うれしいことがいっぱいのサービスです!

しかし、

これは「社会実験」の一環ですから

事業採算性の観点がありませんし

現時点では間違いなく赤字事業だと確信します。

果たして、事業価値をどこに見出すのか?

ということに関しては次回のブログでまとめたいと思います。