もともと仮面ライダーはグロく怖いイメージ
僕自身、子供のころ仮面ライダーは全く見たことがありませんでした。
どちらかといえば、「〇〇マン」や「〇〇レンジャー」のような五人戦隊が好きでした。
実際、仮面ライダーのフォルムがグロいため、「かなり怖い」とさえ思っていました。
唯一見たのが、昭和仮面ライダー作品『仮面ライダーブラック』だと思いますが、
それすらあまり印象が残っていません。
そんな僕ですが、息子が二人の息子が生まれたこともあり、
なんとなく”男の子らしい”テレビ番組を見せてみたいという衝動に駆られ、
ちょうどスタートした平成仮面ライダー最終20作品『仮面ライダージオウ』を一緒に見てみようということになったのがすべての始まりでした。
そこで非常に衝撃を受けました。
仮面ライダージオウは平成ライダーのレガシーの物語
『仮面ライダージオウ』は、2018(平成30年)年9月2日から2019年(平成31年・令和元年)8月25日まで全49話で放送された平成仮面ライダーシリーズの最終20作目です。
シリーズ第1作『仮面ライダークウガ』から第19作『仮面ライダービルド』までの各作品の時代を含めた、さまざまな時空を巡るタイムトラベルという要素、ジオウとオリジナルの仮面ライダー、そしてアナザーライダーとの三つ巴の戦いを軸としている点が特徴です。
絶望の未来を変えるべく、最終的には仮面ライダーである自分も含めて時間と設定を書き換える(ライダーの記憶も無くし、時を戻す)というタイムループによって物語は帰着しますが、
「時計の針はさ、未来にしか進まない。ぐるっと一周して、元に戻ったように見えても…………未来に進んでるんだ。」
という主人公が最後に放ったセリフが印象的でした。
ウルトラマンと仮面ライダーの違い
例えば同じ特撮シリーズである『ウルトラマン』シリーズは、原則的に同一世界にすべてのウルトラマンが存在しています。
これは円谷プロの経営再建とリンクしている背景もありますが、全てのウルトラマンが同一世界に存在しているため、様々なウルトラマンの本編に過去のウルトラマンが入り乱れて登場することが可能です。
一方、『仮面ライダー』シリーズは昭和までは世界観が同じでしたが、平成ライダー、令和ライダーはそもそも世界が全く違うことが特徴的です。
具体的な表現としては、それぞれの世界が”パラレル”で存在しています。そのため、原則として違うタイトルの仮面ライダーが入り乱れることは本編ではありえない構造となっています。
(尚、平成仮面ライダー第10作品『仮面ライダーディケイド』では、パラレルを生かした作品づくりがなされていました。)
上記のような背景の中で、『仮面ライダージオウ』においてはパラレルであるはずの歴代ライダーが「ライドウォッチ」という各ライダーの力を引き継ぐピースとして登場し、それらを本編主人公ライダーであるジオウが承継している物語が展開されていきます。
一視聴者としては、平成仮面ライダーの総まとめを本作で体験できるような感覚でした。
そこには子どもの頃の視聴時に感じていたグロさや怖さはないものの、どう考えても子どもには理解できない難解なストーリー、仮面ライダー同士の連携や敵キャラ自身の葛藤、そして過去ライダーのレガシー等などを感じることが出来、屁理屈がすきな私の心は撃ち抜かれました。
仮面ライダーと事業経営者
しかしそれ以上に、正体不明の敵との戦いに身を投じるライダー自身が、まるで不確定要素の高い社会に対して挑む小規模事業者のように感じることが多々ありました。
例えば、等身大の主人公(イケメン俳優)は事業承継における後継者、同時に増え続ける変身オプション(玩具)は設備投資、同時に現れる複数の仮面ライダーの存在(2号ライダー等)などにおいては業務提携先でもあり競合事業者でもあるなど、実際の事業シーンで捉えることができると感じるようになりました。
※特に、現在放送中の令和仮面ライダー初回作品『仮面ライダーゼロワン』に至っては、主人公自身が経営者・社長という立場ということもあり、この要素は益々高まっております。
そんなこんなで・・・
僕自身、これまで放送された平成仮面ライダーの全放送回を見直し、そしてデータベース化することで、仮面ライダーというコンテンツの中から事業運営・働き方に活かせるポイントを抽出し体系化してみたいと考えております。
そのためのメモとして、本ブログをスタートさせました。