今更聞けない「リーンスタートアップって何?」
「リーンスタートアップ?」
新規事業におけるおススメの考え方
独立して開業を目指している方、新規事業を任されている方向けにオススメのマネジメント方法論をご紹介します。
成功したシリアルアントレプレナー(連続起業家)だけが知っている、新規事業にかかる初期費用や時間を圧倒的に抑える方法です。
リーンスタートアップとは
起業家や一流の経営者が集まるシリコンバレーで、スタートアップから大企業までが活用している起業方法論です。
「リーン(lean)」とは英語で「無駄がない」という意味で、初期費用や時間を最小限に抑えて新規事業や起業の成功率を上げることができます。
一般的にリーンスタートアップはベンチャー企業の起業方法論と言われていますが、どんどんIT化している現代ではベンチャー企業以外にも必須知識です。
また新型コロナウィルス感染症の拡大により、世の中は急速にIT化しています。IT業界では製品やサービスの完成という概念がなく、常にクライアントのフィードバックを元に製品をアップデートし続けます。
「独立には興味があるけど、どうやってアイディアを形にすればいいかわからない」という人は必ずこの記事を読んで基礎をマスターしてください。
リーンスタートアップ方式
下記のように「構築→計測→学習」のプロセスを短期間で繰り返します。
アイディアを製品化して、クライアント(ユーザー)の反応を計測、製品をアップデートします。
そして仮説が誤っていた場合はピボット(事業の方向転換)の判断をします。
①アイディアを考える
②製品・サービスを構築
③製品の完成
④顧客データを取得
⑤データから学習
具体的な手法
まず仮説(アイディア)を考えたら、製品・サービスの構築ステップに入ります。
構築フェーズでは、可能な限り早く実用最小限の製品(Minimum Viable Product=MVP)を作ります。
ここで注意したいのは、事業開始前にあれこれ考えてしまうことで色々な機能やサービスを山盛りにしてしまうことです。
最小限の機能だけだと、どうしても心配になってしまう気持ちはわかりますが、機能を山盛りにしてしまうことで構築に時間がかかってしまい、また顧客データを取得する際に、どの機能が要因で顧客ウケがいいのか、或いは顧客が何に不満を抱えているのかがわからなくなってしまいます。
最悪のケースでは、時間とお金をかけて製品を完璧に構築したはいいものの、そもそも誰も必要としていなかったものを作ってしまうことです。
また社内や仲間内では好評なアイディアでも、実際に営業販売してみたら思っていたことと違うこともよく起きますので、必ず顧客からのフィードバックはもらいましょう。
MVPが完成したら実際に見込み客に見せてフィードバックをもらい、学習フェーズで構築したものに需要があるのかを中心に検証します。
ここで注意したいのは、繰り返しますが誰も必要としていないものを完成させても意味がないということです。
事業開始前に予算とスケジュールを組んでしまい、自分の作りたいものを作ることが目的になってしまう人が多いですが、このまま進むことが最善なのかを常に検証することがポイントです。
そして仮説が間違っていた場合はピボットをして方向転換する必要があります。
ピボットと言うとネガティブに捉えてしまいがちですが、顧客のフィードバックを元に早くピボットをすることで、無駄になる時間やお金を最小限に抑えることができます。
そして構築した製品に需要が確認できたら、必要な機能やサービスを追加してこのプロセスを繰り返します。
一般的なサラリーマンは上記ステップのうち、どれかを中心に仕事をしていることが多いです。
このプロセスを効率的に一周させることができていないため、独立当初は誰もがつまずいてしまうのです。
しかしリーンスタートアップを習得することで、効率的に新規事業を生み出すことができるようになっていきます。
参考書籍
https://www.amazon.co.jp/dp/4822248976/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_V6V9JYAKZ72MDYPNXJR9
まとめ
●リーンスタートアップとは無駄をなくした起業方法論です。
●独立したい方、新規事業担当者は必須知識になります。
●IT化した現代では製品やサービスに完成はなく、常にアップデートが大事です。
●「構築→計測→学習」のプロセスを短期間で繰り返し、必要があれば事業の方向転換を行います。
●製品の構築は実用最小限を心がけましょう。
●自分の仮説を過信せず、顧客フィードバックを大事にしましょう。
●一番のリスクは誰も欲しくないものに時間とお金を投下することです。